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試験って嫌ですね

 2月は、様々な職種の国家試験がありますね。私のところにも、そんな受験生さんの受診が増えています。ほとんどの方の受診の理由は不眠。もちろん不眠は、薬物治療だけでなく、生活の工夫が重要ですが、もう試験はすぐそこという時期。ゆっくりぬるめのお湯に浸かったり、アロマをしたり・・・なんて悠長なこと言ってられないのでは。と経験者としては感じます。
受験生の方のお話を伺う度、自分の試験のツラーい経験が、つい最近のことのように思い出されます。
 大学4年生の進級試験の時、1週間ほどの試験期間の2日目から不眠と異常な不安感を認めました。それまできちんと勉強をして、準備していたはずなのに、集中してノートを見ることすらできず、自分の視野が狭くなり、死が頭をよぎりました。なぜか、右の手首の血管がとても痛くて、ペンが持てませんでした。その時、リーゼという抗不安薬を一錠服用し、数時間深く眠れたおかげで、私は死なずに済んだのではないかと思います。
 国家試験の前日は、慣れない宿泊施設と緊張から、全く寝付けず、冷蔵庫の中のアルコールを大量に飲みましたが、お酒に強かった私は、全く酔うことも寝ることもできず。不眠の恐怖と夜の闇に押しつぶされそうで、でも泣くにも泣けず。
 冷静になれば、進級試験の時は、とにかく落ち着いて毎日の試験日程をこなし、落とした学科は再試で頑張ろうくらいに考えることができたし、国家試験の時も、少々眠れなかったからといってそれまで覚えたことを全て忘れる訳はなく、眠れないならその時間勉強ができるからラッキーくらいに考えることができたかもしれません。しかし、試験数週前からの不眠や緊張、疲労がピークに達した、試験前日や当日、そのような冷静さを持つことは困難でした。ここぞという時、眠れないのは本当に辛いです。
 今でも夢に見るほど、とても辛い経験でしたが、これらの経験をして、やはり精神科医になろうと決意できたことは、本当によかったと思います。
 受験生の方が診察を終えて、退室する時。その背中に心の中で声をかけ、祈るような気持ちです。
「辛いけどあと少しだよ。そして、試験の前日も眠れますように」と。
 
 

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