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落ち込みとトマトの甘酸っぱさ
 どの様な仕事にも失敗というのはあり、もちろん、失敗すれば落ち込むというのは、人として当然のことです。
 精神科医の仕事は、外科の先生方の手術と違い、失敗が一見分かりにくいかもしれません。それでも、強く自覚するほどの失敗をおかしたと反省の穴から抜けられない時があります。しかし、自覚できるだけまだマシなのかもしれません。一番怖いのは自覚することなく失敗をおかすことです。そして、大きな失敗で落ち込んだ時、自覚のない失敗を今までにたくさんしているのではと自分を責め、診察そのものが怖くなります。もちろんその恐れもまた、とても大切なものだと分かっています。
 数日前、自覚するほどの失敗がありました。何度もその時の状況を思い出し、その時どうすれば良い仕事(いえ、良いというには傲慢です。普通のというべきでしょう)をできたのか、どう段取りすべきだったのか。そんなことをずっと反省しています。
 誰かに雇われているわけではなく、一人でやっているクリニックです。すべての責任は自分だけにあり、良い評価も悪い評価も自分が自分にするだけです。
 そんな時、「朝もぎたてで持ってきましたよ」と患者さんから私とスタッフにたくさんのプチトマトをいただきました。自宅に帰ってから、夕食準備の前に、一人食卓のテーブルでいただきました。口の中いっぱいに甘酸っぱさが広がり、涙が止まりませんでした。こんなお心遣いをいただけるのも、この仕事をしてクリニックをやっているからこそです。そして、これは今までの20年間もそうでしたが、失敗したことは決して忘れないでいようと、トマトをいただきながら改めて誓いました。
 
 
 
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